ご挨拶
私たち豊見城龍船協会は、2003年から『ハーリー発祥の地』としての歴史と伝統をふまえ、古式にならいハーリーウグァン【神事】の復活や、ハーリー文化を次代にしっかり継承するために『豊見城ハーリー』の歌碑の建立などの活動を続けてまいりました。
神事の復活にあたっては、古くから字豊見城、字根差部、字真玉橋の4自治会が絶やさずに受け継いできたことが大きな要素であったし、那覇爬龍船振興会のご賛同を頂いて、廃藩置県以来途絶えていた『ティミグシクヌブイ』を再現することができました。
当協会が中国福建省でハーリー舟を建造させることを決めた理由は、このように復活させ、再現された貴重な文化資源を次代に引き継ぐ最も有効な手段であると考えたからです。つまり『神事とハーリー行事』を連結させて恒例行事にすれば、子や孫たちも喜んで受け継いでくれると思ったからです。
もう一つの理由は、このように埋もれかけている地域資源を発掘、評価し、磨きかけて復元・復活させることは、単なるハーリー競漕というお祭りにとどまらず、文化やスポーツ、地場産業や観光業の振興にも寄与する地域活性化事業、又は、町づくり運動にもなると考えたからであります。
現在に至るまでの事業活動は企業、団体、行政、市民の皆様のご賛同とご支援に支えられ、順調に推進されております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今後とも豊見城龍船協会を宜しくお願い致します。
~豊見城ノロの祭文~
ああ とうとう 今日のよかる日に 今日のまさる日に お願ごと うんぬきびーしど うりじゅんの節も
入ちょーい びーれー 島々村々の ちゅくい物作り 満作うたべみそーちぃ 百果報のあるよう
御守めしょうちぃ おたべみそーちぃ 島々村々に のうごとも あらしめそうらんごと しでがほう うたべみそ
ーちぃ 諸人 万人 相性 相合あらち うたべみそうーちぃ 和合しみて うっさ誇らさ しみーるごと お願だゃべる
うう とうとう
祭文監修・崎間麗進